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世界中で注目を集めているChatGPTですが、すでに業務で活用している方もいれば、名前を聞いたことがあるだけの方もいるでしょう。多くの企業が、自社のサービスや製品に取り入れ、新たなビジネスやサービスの展開を図るために関心を寄せています。

この記事では、ChatGPTでできることや活用する際の注意点について詳しく解説します。ChatGPTについて知りたい方や、自社ビジネスでの活用方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。(※2024年6月時点)

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIによって2022年11月に公開された自然言語処理技術をもつモデルです。対話型の言語処理に特化しており、人間と会話をするような形でやり取りできます。膨大なテキストデータに基づいて学習しているため、精度の高い応答が可能です。

多くの関心を引きつけたChatGPTは、リリースからわずか5日でユーザー数が100万人に達し、2か月後には1億人の大台を突破しました。最近では、ビジネスでもChatGPT導入が進められ、幅広い企業で利用されています。

GPTシリーズは2018年の最初のリリース以降、進化を続け、2022年にはGPT-3.5が登場しました。そして、2023年にはさらに高性能なGPT-4が公開されています。

従来の対話型AIと比較して、ChatGPTは対話の質と問題解決能力が大きく向上しています。この点が、世界中で急速に広まり、高く評価されている理由だといえるでしょう。

NRI「日本のChatGPT利用動向(2023年4月時点)」

ChatGPTでできること

ChatGPTでは具体的にどのようなことができるのでしょうか。今回は8つの活用方法をご紹介します。ビジネスでの活用事例については、以下の記事も参考にしてみてください。

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ChatGPTで会話

ChatGPTの主な特徴は、人間のように自然な会話ができることです。

従来のAIは、あらかじめ設定された質問に対して回答するプログラムに基づいて動いていました。そのため、想定外の質問に対しては不自然な回答になりがちでした。しかし、ChatGPTは質問に対して適切な言葉を予測するため、多様な質問に高い精度で回答することが可能です。

人格や書き方を指定しての質問もでき、指定した条件に合った回答をしてくれます。このような人格の指定が可能なため、チャットボットサービスでボットのキャラクターを構築することもでき、ブランディングに役立つでしょう。

ChatGPTでプログラムの作成

ChatGPTはプログラムを作成することも可能です。ChatGPTに作成したいプログラムの具体的な要件を伝えるだけで、必要なコードを素早く生成してくれます。

ChatGPTは、コードのエラーを見つけることもできるため、修正箇所の特定にも役立ちます。複雑なバグや不明なエラーメッセージでも、ChatGPTに質問することで解決策が得られるでしょう。その精度の高さがエンジニアの間で話題となり、十分なスキルのないエンジニアは仕事を失うのではないかという声もあるほどです。

ChatGPTで表の作成

ChatGPTを使うと、Excelなどでよく作成する表やリストを作成することも可能です。

表にしたい項目を指定するだけで、容易に表が作れます。元のデータはわかりやすく整理しておく必要はなく、たとえば以下のようなテキストでもそのまま入力し、「表形式で整理して」と指示するだけで、表を作成することができます。

入力したテキスト:品番1 りんご 200円 品番2 もも 300円 品番3 みかん 100円

chatgtp-1

自分で各項目をわけて入力する手間がなく、比較表や候補リストなども容易に作成可能なため、大幅に作業時間を短縮できるでしょう。

ChatGPTで関数の作成

関数は非常に便利ですが、うまくいかなかったり覚えられなかったりすることもあるでしょう。ChatGPTを使えば関数の作成ができるため、入力に困ったときに役立ちます。

たとえば、先ほどの表の一番下に合計値と平均値を表示する行を作り、数値は関数で計算するよう指示します。すると、関数が組み込まれた表が出力されるので、そのままExcelなどに貼り付けて使うことが可能です。

chatgpt

ChatGPTで調べ物

ChatGPTに教えてほしいことなどを質問すると、人間のように自然に回答をしてくれます。普段はWebで情報収集をすることが多いかもしれませんが、ChatGPTに質問するだけで必要な情報を得ることが可能です。口調や文章表現を指定すれば、それらに合わせた文章での回答をしてくれます。

たとえば、新製品の市場調査をしたい場合、ChatGPTはネット上のデータを素早く分析、報告することが可能です。競合他社の製品レビューを自動で収集し、その情報に基づいて市場分析レポートを作成できます。

このような情報は、新製品の開発方針やマーケティング戦略を考える際に非常に有用だといえるでしょう。これらのデータを使用することで、企業はデータに基づいた意思決定ができ、市場での競争力を高められます。

従来は手作業で行っていた市場調査の時間を大幅に短縮できるため、その分の時間とリソースを他の重要な業務にあてることが可能です。結果として、企業全体の生産性向上につながるでしょう。

ChatGPTで翻訳

ChatGPTは高度な自然言語処理技術を備えており、翻訳にも優れています。APIとの連携により、翻訳作業を自動化し、精度をさらに高めることが可能です。

多言語対応が可能であるChatGPTは、翻訳だけでなく多言語コンテンツの作成にも大いに役立ちます。言語や文化の違いを理解し、地域特有のニュアンスを反映したコンテンツを生成することも可能です。

特に多国籍企業や海外取引が多い企業では、ChatGPTの導入によって従業員は多言語コミュニケーションのストレスを軽減し、効率的に業務を進めることができるでしょう。

ChatGPTで文章作成

ChatGPTを使って文章を作成することも可能です。SNSのコンテンツや記事だけでなく、申請書やメールの文章も作成できます。テーマやキーワードを入力するだけで、記事の構成や文章が簡単に生成されます。

ただし、ChatGPTの情報が正確でない場合や、表現が不適切な場合もあるため、生成された文章の確認と修正は必要です。それでも、自分で一から作成するより効率的に作業を進められるでしょう。

ChatGPTでアイデアを得る

ChatGPTはアイデアを生み出す際にも非常に役立ちます。初期段階のアイデア出しにChatGPTを活用し、その回答をもとに人間がさらに内容を深めるという方法が効果的です。

ChatGPTは豊富な文献や記事から得た知識をもとに、さまざまな角度からの提案をしてくれます。そのため、人間だけでは考えにくい斬新なアイデアを得られるでしょう。

さらに、ChatGPTは迅速に多数のアイデアを生成するため、アイデア出しのプロセスを加速させます。また、これらのアイデアを特定の基準に従って整理し、優先順位をつけることも可能です。

これらの特性により、ChatGPTは創造的な作業をサポートし、多角的な視点からアイデアを形成する助けとなるでしょう。

ChatGPTではAPI連携も可能

ChatGPTは、さまざまな機能とAPIを組み合わせることができます。APIとは、プログラム同士をつなぐ手段のようなものです。パソコンとマウスをUSBケーブルで接続するように、APIを使うと異なるシステム間でデータのやり取りが可能になります。この仕組みにより、さまざまなところでChatGPTを活用することができます。

ChatGPTと連携したサービスの実例

では具体的にどのようにしてChatGPTとサービスを連携することができるのでしょうか。ここでは、商品情報を一元的に管理できるサービス「PlaPi」とChatGPTを組み合わせた場合の実例をご紹介します。

PlaPiとChatGPTを連携すると、お客様からのお問い合わせ内容に応じて、ChatGPTが返信メールの文案を生成することが可能です。お客様から製品の詳細についての質問があった場合、ChatGPTはPlaPiのデータベースから該当する情報を抽出し、適切な返信文を作成します。これにより、担当者の手間を大幅に軽減し、効率的かつ迅速に対応できるでしょう。

このようなシステムの導入により、問い合わせ対応の効率化と質の向上が実現し、従来と比べて業務のスピードが飛躍的に向上します。その結果、顧客満足度が高まり、企業の競争力を高めるための重要な一歩となることが期待できるでしょう。

ChatGPTを業務で利用する際の注意点

このようにChatGPTはさまざまなことに活用でき非常に便利ですが、利用する際の注意点があります。主な注意点は次の4つです。

・誤情報の拡散
・機密情報の漏洩
・倫理的に不適切な表現
・著作権違反の可能性

まず1つ目は、誤情報の拡散です。ChatGPTが生成する情報は必ずしも正確であるとは限りません。そのため、事実確認を怠らず、誤情報の拡散をしないよう注意しましょう。

2つ目の注意点は、機密情報の漏洩です。ChatGPTに機密情報を入力すると、第三者に漏洩するリスクがあります。特に企業の重要な情報の取り扱いには注意が必要です。

3つ目は、ChatGPTが倫理的に不適切な表現を生成する可能性があることです。差別的な表現や偏見を含む場合があるため、生成された文章はしっかりと確認をしましょう。

最後に、著作権違反の可能性があることも注意点の1つです。ChatGPTは著作権に関する判断ができないため、既存の著作物と類似してしまう場合があります。著作権違反を避けるためには、生成された文章を編集して独自の表現にすることが重要です。

ChatGPTを業務で利用する際の注意点については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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ChatGPTのセキュリティリスクと有効な対策について解説

まとめ

ChatGPTの革新的な技術は、今後の仕事のあり方に大きな影響を与えると注目されています。ChatGPTは、人間と会話をするような感覚で業務を自動化し、専門知識がなくても業務の効率化を図ることが可能です。企業の商品情報を一元管理し、ChatGPTと他のサービスをAPI連携させることで、独自のChatGPTサービスの活用が今後さらに広がることが期待されます。まずは『PlaPi』で商品情報の一元管理から始めてみてはいかがでしょうか。

『PlaPi』は、誰でも簡単・手軽に商品・情報管理システムを構築できるクラウド型PIMサービスです。

PlaPiに登録された情報をもとに、文章作成や多言語翻訳に利用できる生成AI機能を現在先行トライアルとしてご用意しております。生成AIを利用した、業務効率化にご関心のある企業様は、ぜひこの機会にPlaPiのトライアルを検討してみませんか。

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