株式会社タバタは、ダイビング、マリン、スイミング、ゴルフ用品などの製造販売を手掛けるスポーツ・レジャー用品メーカー。「地球と遊ぶ」ための高品質な製品をグローバル規模で提供し、2022 年1 月に創立70 周年を迎えた。海外拠点が増えるにつれ、多言語で製品情報を一元管理できるシステムが必要に。JSOL のクラウド型品情報管理サービスPlaPi が世界展開を支えている。

株式会社 タバタ 本社

PlaPi導入のビフォーアフター

ダイビング・マリン・スイミング・ゴルフ用品を世界80カ国で展開

1952 年1 月に創業した株式会社タバタ(創業時は田畑ゴム株式会社)。スイミングゴーグルやダイビング器材などの商品で、国内外のシェアを獲得。日本国内トップシェアを誇る。現在はダイビング、マリン、スイミング、ゴルフ用品のブランドを展開。スイミングゴーグル「VIEW」、ダイビング器材「TUSA」、シュノーケリング用品「ReefTourer」、スキンダイビング「TUSA Sport」、ゴルフ用品「タバタゴルフ」。機能性、安全性、素材の適性の高い商品は園児・児童からトップアスリートまで、多くのユーザーに支持されている。

取り扱い商品イメージ

 マリンレジャー人口はヨーロッパ・アメリカの方が多く、アメリカは日本の5 倍、巨大なマーケットが存在する。遊び方も様々で、海中の様子を楽しむ一般的なダイビングはもちろん、水中銃やフィッシング、深く潜りながら水中探検をするなど、アクティブなアドベンチャーが盛んだ。

「各国のトレンドに合わせた製造販売だけでなく、新たなトレンドを作り出すべく、世界80 カ国で商品展開をおこなっています」。そう教えてくれたのは、海外営業やEC 事業を担当する営業企画部所属・田畑 裕司氏と、製品の広告宣伝を担当している商品企画課 マーケティングチーム所属の田村 和也氏。

販売・製造拠点との輸出入にあたり、最新情報の一元管理が課題に

多様な商品を世界80 カ国で展開するタバタでは、製品情報の点在が様々な部署に影響を及ぼす。「輸出入にあたって船をブッキング・見積もりしたり、コンテナの方が安いのか計算したりする。そのためには、製品の重量・寸法の正確なデータが必要です。以前はエクセルで管理していましたが、フォーマットが拠点によってバラバラだったり、新製品の情報が入っていなかったり、不便が多かった。クラウドでの一元管理が必要だと感じていました」。(田畑氏)

また、各国のトレンドは日々変化するため、数年前に開発した商品を別国で展開することもある。「船便のコストを抑えるためにも、数年単位で製品を輸出入します。数年経つと担当者が変わっていることもあり、製品情報の把握に時間がかかることに課題を感じていました」。(田村氏)

世界のニーズに柔軟に対応し、商品展開を迅速に行うために、海外拠点の担当者も使える、多言語の製品管理システムを求めていたのだ。

製品完了のチェック項目に PlaPi への登録完了を組み込み、国内外拠点で運用化に成功

クラウド型品情報管理サービス PlaPi は英語対応、シンプルな画面で直感的に操作ができるため、日本国外でも利用が可能。タバタでは日本・アメリカ・台湾・オランダ・オーストラリア拠点で PlaPi を活用している。「導入当時の PlaPi は英語対応していたものの、ログイン画面は日本語で表記されていました。海外の担当者からすると、とっつきにくい印象を持ったようです。数ヶ月後にログイン画面で英語を選択できるようになり、導入がスムーズに進むようになりました」と田畑氏は振り返る。

現在はVIEW、TUSA、ReefTourer、TUSA Sport、タバタゴルフの5事業で、3,000 以上の製品情報、画像 URL を登録(画像自体は別管理)。開発部門、営業部門、製造部門、マーケティング部門などほぼ全部門が利用しているという。新商品・新カラーが出ると、各部署が製品情報を細かく PlaPi に入力。
3,000 点以上の製品情報が集約されているため、「マーケティング部門がカタログ制作をするために、都度、開発部に問い合わせる手間も省け、最新で正確な情報を瞬時に取得できるようになりました」。(田村氏)

また、データマッピング機能がアメリカの EC モール参入時にも活用されている。EC モールへの参入には多数の商品入力、新製品の更新、製造終了商品の削除などのメンテナンスが求められる。「EC モー
ルで必要な項目を PlaPi 内で作成しておき、データ連携をすれば簡単に EC モールに参入できます。EC
モールでの展開は販売において大きな影響を与えるので、データ連携がスムーズに実現できるのは意外
な副産物でした」。(田畑氏)

しかし、複数拠点で最新情報を一元管理するには、運用化にも工夫が必要だろう。タバタでは製品が出来上がった後、製品レビューのチェック項目にPlaPi への登録完了有無を追加。「PlaPi に入力していなければ、出荷はできません。製品が完了していないということになります」。(田畑氏)全拠点共通の製品開発工程に PlaPi の入力を組み込むことで、正確でタイムラグのない情報管理が実現している。

PlaPi 導入で製品情報に関する非効率的な問い合わせが激減

最新情報が過不足なく入力されている PlaPi からデータをダウンロードし、各営業担当者・輸入担当者が積載量を計算する。「正確なデータを照合するために発生していた非効率的な問い合わせが減少した」と田畑氏は効果を実感する。

「商品点数が多ければ多いほど、便利なサービスではないでしょうか。弊社では 3,000 点以上の商品を登録しています。国・事業部によって管理方法が異 な る 場 合、手 間 も か か る し 情 報 品 質 も 低 い。PlaPi なら一元管理ができるし、UI も優れているので海外拠点の担当者も使いやすいです」。

現在は社内のみでの運用だが、製造委託先や協力会社とも情報連携を図り、より情報の一元管理を推進していくことを検討している。田村氏は「HP への反映を素早く行うことで顧客獲得の機会に繋げていきたい」と今後の展望を語った。

PlaPiの詳細はこちら お問い合わせはこちら