地震などの災害に備えて、防災グッズを準備しておくことは大切です。家庭ではもちろん、企業でも防災グッズを備蓄している会社は多いでしょう。
備えておきたい防災グッズは複数ありますが、意外と忘れがちなのが、女性ならではのニーズがあるものです。一般的な防災グッズを用意していても、いざ避難してみると女性の生活に必要なものが入っていなかったということでは困ります。
今回は、女性のための防災グッズとして、健康管理に必要な食料やあると便利な生活用品、安全のために持っておくべきセキュリティグッズを紹介しますので、自宅や社内に備蓄できているかチェックしてみてください。
長期保存できる防災備蓄専用の食品も販売されていますが、加えて一般的な食料を非常食として備えておくこともおすすめです。慣れない避難生活を送ると、体調を崩したりストレスを感じたりといったことが少なくありません。栄養のあるものや、食べ慣れたもの、食べる楽しみとなる好きな食べ物などを足しておくとよいでしょう。
防災グッズとして備えておく食料には、缶詰やレトルト食品、ドライフード、缶ジュースなど常温で長持ちするものを選びましょう。特に女性の防災グッズとしておすすめしたい非常食をご紹介します。
非常食は一般的に炭水化物メインのものが多く、栄養が偏りがちです。特に、生の野菜や果物を食べられる機会が減るため、ビタミンなどの栄養素が不足しがちになります。
そのため、防災グッズとして野菜ジュースを用意しておくことがおすすめです。野菜不足を解消でき、気持ちのリフレッシュにもなります。缶ジュースなら長期保存が可能なので備蓄しやすいでしょう。レトルトの野菜スープなどもよさそうです。
健康を整えるためにはもちろん、肌のケアとしても野菜に含まれるビタミンは大切ですので、野菜ジュースは女性には特におすすめの防災グッズです。
防災グッズとしてのパンは「乾パン」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、近年は一般的なフワフワしたパンも、缶詰などの形で保存食として販売されています。いつも食べているパンと同じ柔らかい食感なので、避難先でも食べやすいのではないでしょうか。
また、甘いパンもあるので、おやつとしても美味しく食べることができるでしょう。食べる楽しみになる食品としても、パンを防災グッズに加えておくことはおすすめです。
非常食にはお菓子やおやつも重要です。甘みのあるものはカロリー摂取ができることに加えて、ストレス解消に役立ちます。
お菓子やおやつの非常食としては、ドライフルーツやナッツ類がおすすめです。食物繊維やさまざまな栄養素が豊富に含まれており、疲労回復効果も期待できます。女性はもちろん、子供がいる家庭の防災グッズにも加えておくと役立つのではないでしょうか。
野菜ジュースやパン、ドライフルーツなどを防災グッズに足しておくことで、避難先でも栄養や食べる楽しみのある食事ができるとよいですね。
非常食の選定ポイントや備蓄品の管理方法については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。
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普段何気なく使っているものでも、災害時は手に入りづらくなるということは大いにあります。避難所などの救援物資で入手できることもありますが、届くまでに3日ほどかかってしまうことも少なくありません。
女性にとって無くては困る生活用品や衛生用品は、防災グッズに入れておくとよいでしょう。女性が備えておきたい生活用品を紹介します。
女性ならではのアイテムであるため、一般的な防災グッズとしてリストアップされていない事が多く、準備し忘れてしまう人が多いようです。避難時に困ることのないように用意しておきましょう。
いざ災害が起きた時、避難期間がどれぐらい長くなるかはわからないので、日中用と夜用の生理用品、生理用ショーツ、鎮痛薬など普段使っているものを防災グッズに加えておくと安心です。また、避難所などの仮設トイレにはサニタリーボックスがない場合も多いので、サニタリー用の袋も用意して、マナーを守って処分するようにしましょう。
水道やガスが止まると、お風呂やシャワーが使えないことも少なくありません。汗のニオイや体のベタ付きが気になることも多いので、女性の防災グッズにはボディーシートや制汗スプレー、ドライシャンプーなどを入れておくことがおすすめです。体をきれいにすることでリフレッシュにもつながります。
ボディーシートは処分も簡単で便利ですが、長く保存していると乾燥して使えなくなることがあります。こまめに点検しておくようにしましょう。
ドライシャンプーは、スプレータイプやパウダータイプなどあります。自分が使いやすいものを入れておきましょう。
マスクは避難時の砂ぼこりを吸わないためや、避難所での感染症予防のために重要な役割を果たすものですが、女性にとってはノーメイクの顔を隠せるアイテムとしても便利です。
1回しか使えない使い捨てのマスクより、布マスクを用意しておいたほうが、洗って何度も使えるので便利かもしれません。荷物としてもかさばらないのでおすすめです。
普段使っていないという女性もヘアゴムやヘアクリップは用意しておくと便利です。電気が止まってエアコンなど冷房器具が使えない場合は暑くなりやすいので、髪を結べば少し涼しくなるでしょう。洗顔の時にも使え、髪を整える余裕がない場合に寝ぐせを目立たなくさせることもできます。
肌に直接着る下着は汗などで汚れやすいので、同じ下着を長期間つけていると、かぶれなど肌のトラブルが起きてしまいます。着替えを忘れずに準備しておきましょう。防災グッズとして用意するのは、ブラトップなどの締め付けの少ない下着がおすすめです。
女性はデリケートゾーンの衛生面も気にかけたいところなので、パンティライナーや使い捨ての紙パンツも準備しておけば安心です。香り付きのパンティライナーなら、におい対策やストレス緩和にも役立つでしょう。
寒いときに羽織れるストールなどを用意しておきましょう。災害時はライフラインの寸断や燃料不足で暖房器具が使えない状況に陥ることも少なくありません。避難所で配られる毛布や防寒具にも限りがあります。
ストールは冬以外の季節でも、たたんで枕やクッションとして使うこともできるので便利です。着替えをする時の目隠しとしても使えますので、防災グッズとして用意しておくと安心です。
ストールと同様に寒さ対策としてカイロも準備しておきましょう。ライフラインが止まった自宅や避難所は、予想以上の寒さになることも多いようです。油断せず多めに持っておくと安心でしょう。
防災グッズにビニール袋やゴミ袋を入れている人は多いと思いますが、女性は特に、防臭機能がついたものや、色付きで中の見えないタイプのものも用意しておきましょう。生理用品を捨てたり、着替えた下着を入れたりといったときに便利です。
その他、男女問わず防災グッズとして備えておくべきアイテムについては、下記の記事で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。
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残念ながら災害時には犯罪が多く発生する傾向があるようです。女性が狙われて、性犯罪や暴行、窃盗の被害に合ってしまうことも少なくありません。一人で行動しないように気を付けるとともに、セキュリティグッズを忘れず持っておきましょう。
女性が防災グッズに備えておきたいセキュリティグッズを紹介します。
災害に便乗した犯罪の被害に遭いそうになった時、防犯ブザーがあれば大きな音で周囲に知らせ助けを呼ぶことができます。LEDライト付きのものを選んでおけば、停電時にも役立つので便利です。
万が一、余震などで崩れた建物やがれきの下に閉じ込められてしまった場合、大声で助けを呼ぶ代わりに防犯ブザーを鳴らして周囲に知らせるという事もできます。被災時は常に持ち歩くようにするとよいでしょう。
防犯ブザーのデザインは、見た目からすぐに防犯ブザーだとわかるものだけでなく、大人の女性も持ちやすいシンプルなものもあるので、使いやすいものを選んで防災グッズに加えておいてください。
電気が止まってしまっている避難所は、夜は真っ暗になり危険です。停電に備えて懐中電灯を用意している人は多いと思いますが、加えて女性が常に携帯して持ち歩く用のものを準備しておくと安心です。
防災グッズの懐中電灯は、電池が無くなっても使える手回し充電式のものや、雨水などがかかっても大丈夫な防水仕様のものを選んでおくとよいでしょう。
女性の防災グッズにはセキュリティグッズも忘れずに用意し、犯罪から身を守れるように備えましょう。
災害に備えて備蓄品を準備をするときは、女性ならではのニーズがある防災グッズも忘れずに備えておくことをおすすめします。
家庭での備蓄はもちろんですが、最近は企業でも防災グッズを準備しておくことが重要だとされています。災害で交通機関がストップしてしまうなど、通勤者が帰宅困難に陥った場合にサポートが必要だからです。社内にも女性向けの防災グッズをしっかり備えておきましょう。
どのような防災グッズを用意しておけばよいか迷う場合は、ぜひ「Musute」にご相談ください。Musuteは防災グッズの管理・運用をDX化するサービスですが、さまざまな物品購入についてご相談に乗ることができます。貴社での防災グッズの準備や効率的な管理に、ぜひご活用ください。